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横浜市中区、楽しい自動車生活を創り出すお店<ASM>をプロデュースしています。S2000・RECAROを切り口に、色々な話題をお届けします。
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駆動系メンテナンスとチューニングを兼ねて、ASMセカンダリーシャフトセットを装着しました。
高回転エンジンに対応した構造のS2000トランスミッションの重要なギヤ/シャフトだけではなく、ミッションに標準装備されることは珍しいオイルポンプまでWPC処理することで、静粛性と耐久性を両立しています。今後ベアリングの劣化に因る異音は発生しますが、歯当たりそのものは変わりません。車両運搬時に気になったガタつきも解消しましたので、次のサーキット走行を楽しみにして下さい。
■ASM セカンダリーシャフトセット 75,600円 <税抜価格 70,000円/税額 5,600円> ■HONDA ホンダ純正プロペラシャフト(AP2) 98,280円 ■HONDA ホンダ純正コンパニオンフランジ・ボルトナット 20,159円 ■BILLION OILS MT-520 5,292円/L <税抜価格 4,900円/税額 392円>
この記事のURL https://autobacs-asm.com/blog/asm/index.php?mode=res_view&no=3432
こんな軽いのに働き者、ASM駆動系フルスペック
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F20Cの魅力を取り戻すため、純正部品ではなく最新技術が反映されたNGKイグニッションコイルに交換しました。燃焼の三要素は空気・燃料・火花、新車登録以降1回も交換された形跡がない(または不明な)場合はメンテナンス交換するべき部品で、ASM推奨メニューのひとつです。ホンダ純正プロペラシャフトを新品交換して好調になったため、異音解消を兼ねて今回はハブAssyを交換しました。
■NGK イグニッションコイル 8,100円 <税抜価格 7,500円/税額 600円> ■HONDA ハブAssy リヤ 88,204円 <税抜価格 81,671円/税額 6,533円>
この記事のURL https://autobacs-asm.com/blog/asm/index.php?mode=res_view&no=3431
アップデートする/クリーンにする/一新する。S2000快適化作戦
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分解・洗浄・修正等の追加工を行い、再使用可能部品を残交換部品は別に分け、棚に並べました。
綺麗に磨かれた燃焼室・容積合わせと、微小な段付などバルブ外周当たりに注意して仕上げられており、このまま見えなくなるのがもったいないくらいです。燃焼室は上側がヘッドで下側はピストンヘッドを合わせた場所となります。純正のピストンヘッドは、トップからリセスにかけて全てスムーズに仕上げられており、エッジやバリ等も有りません。他機種の仕上げの参考にしたいくらいです。
メタル合わせやリングの合い口合わせなど、気筒毎に修正や合わせ込みの必要なパーツは、最終加工後間違わないように、整理して並べておきます。オイルポンプも分解して、インナーローター・アウターローター・ボディー側・引っかき傷やバリを除去しておきます。ポンプ関係は大きな面取り加工を入れると、ポンプの仕事効率が下がるので注意が必要です。
リリーフバルブの動きやバルブの当たり面に、ゴミ噛みの痕跡がある場合は修正しています。過去にメタルトラブルを起こした事のあるエンジンは、この辺りをよく見ておかないと油圧変動が大きく出る場合があります。カムシャフトのジャーナル部分との接触部分は、過去に油圧が下がるトラブルを起こしてるエンジンだと要注意、下穴が拡大してた事がありました。
F20C/F22Cの特長であるカムギヤ駆動ですが、ギヤが斜めですのでカムシャフトにスラスト方向の力が発生します。カムセンサーの相手となるカムプレートが前方向のスラストを受け持っています。必要に応じて、カムプレートの当たり面の傷を修正します。ロッカーシャフトにはVTEC切り替えの油圧を送る役割がありますので、シャフトの磨耗は油圧低下の原因となります。Hiカムに入れた途端に油圧が大きく下がるエンジンは、ここの磨耗が進んでる場合があります。
慣らし作業と性能確認の為ベンチアップします。プラグを外し、各部にオイルが充分に行き渡るまでクランキングして油圧を上げます。油圧が上がってもしばらくクランキングして、オイルレベルを合わせます。F20CとドライブバイワイヤーのF22Cを同条件で比較するため、4連スロットル取り付けとセットアップも行います。
火入れを行い、4連スロットルのアイドリング調整と各気筒のバランスを確認します。スロットル組み立て時に機械的に細かく合わせ込んでいますが、念のためキャブレターなどで使うフローメーターにて気筒のバランスをチェックした後、ECUのスロットルハイローセットアップをして設定終了です。作業したのはエンジニアの大塚さん(27)、TODA RACING F3エンジンをサーキットで管理しているマルチプレイヤーです。
独身、趣味はスノボーとダイビング、現在彼女募集中とのことでした。
5時間程度の慣らしモード運転を終えた後、各部異常ないことを確認してパワーチェックを行います。
263.8PS/23.7sm
IGベストより-2° VTECポイント5,800rpm ノーマルピストン、ノーマルカム、4連スロットル仕様
ベンチ上での排気音は明らかに歯切れが良くなっていました。シリンダーホーニング、ピストンスカートコーティング、リング交換、バルブガイド交換、バルブシートカット、摺り合わせにより、良い圧縮が効いているためと思われます。VTECポイントは5,000rpmくらいに下げても良さそうでした。純正ピストンの圧縮比設定なので最大トルクは低いですが、耐久性や使いやすさを考えるとASMらしい選択かもしれません。
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F型エンジンの王道ここにあり!
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名古屋からご入庫いただいたS2000に、ASMドライカーボンドアを装着しました。
売れるために安く作るならFRPやWET-CF(ウェットカーボン)製を考えますが、純正は当然スチール材を前提に設計されており、FRP製にすると純正形状の張り合わせ(のりしろ)では接着面積が少ないので、走行中に表面が剥がれるリスクがあると判断しました。外板パネルにはレーシング車両のカーボンドアと同じく5Tアルミハニカム材を採用して、側突事故時の安全性を考慮しました。ガラス取付部もCFRPオートクレーブ成形の剛性により、経年劣化で簡単にぐらついたりしません。
■ASM ドライカーボンドア(CFRP) 972,000円 <税抜価格 900,000円/税額 72,000円>
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CFRPエアロパーツの先駆者として。
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ピストンは高回転に耐えられるようにピンボス付近は相当肉付けされており、耐久性は申し分ありませんが亀裂チェックを行います。純正新品の表面処理が薄くなってますので、亀裂チェック後モリブデン系の潤滑皮膜をコーティングして、多少の外径アップも狙います。オイルリングの溝にある穴は、戻したオイルでピンボス部分の冷却とピストンピンの潤滑目的もあるので、チェック後は入念な洗浄が必要です。F20C/F22Cは小端ブッシュレスコンロッドだからピンの表面は金属接触しやすくなりオイル管理が悪い場合、時々ダメージのある物が見受けられます。この手のエンジンをO/Hする場合ピンは新品交換、サークリップピンはリビルト毎交換が常識です。
コンロッドの染色亀裂チェックを行います。まずは赤い浸透材を塗布しその後白い現像液で確認します。F20C/F22C用コンロッドは高回転に耐えるよう非常に高硬度に仕上げられており、肩の部分が強く大端部分のトラブル等はほぼ皆無です。オーバーレブの多いエンジンは、小端のオイル穴付近にカジリやクラックが見受けられる事が稀にあり、クラックがあれば必ず交換の対象となる部品です。組み立て前に小端のオイル穴内側エッジ部分をほんの少し面取りします。バランス調整は小端部分と大端部分の重量をそろえつつ、軽い物に合わせます。
各部の機械加工のバリ、オイル穴のバリ、今後使用中に剥がれ落ちそうなバリを丁寧に除去します。クリアランスの大きくなってるバルブガイドは熱引きの良い材料の物に交換し、クリアランスも少なめに設定します。磨耗の出やすいEXガイドは純正より長いTODA RACING製に変更して、バルブの振れを抑制しました。
ポートの加工は基本形状を尊重しつつ、合わせ目の段つきシートリングとの繋ぎ部分、アゴと呼ばれる部分をスムーズに繋げることを目標とします。表面の仕上げは色々言われる部分ですが、面祖度も上げたいので磨き仕上げを施します。燃焼室の加工は、表面の形を整えてから、磨き加工を入れます。1番から4番まで燃焼室容積を合わせることが基本です。揃ってないと気筒毎に圧縮比がバラつき、振動やレスポンス悪化の原因となります。
シートカットは純正の角度に基づき行います。基本外あたりにセットしバルブの外径を有効に使う形状に仕上げます。バルブのポリッシュを行った後、極細めのコンパウンドを使って摺り合わせをします。
クランクは、高回転対策として特殊なピン部分オイル穴形状をしていますので、オイル穴の面取りは少なめで行います。ジャーナル部分は、綺麗に仕上げるとメタルとのフリクション低減が図れるのでペーパーと磨きのラッピングを行います。次回はいよいよ最終章、全日本F3選手権最終戦SUGOでの戸田レーシング自社開発エンジンでダブルポールポジション獲得&翌日レース優勝で機嫌が良い戸田レーシング島田先生が、エンジンベンチデータを含めた<総合評価>編を準備中です。お楽しみにっ!
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岡山合宿〜戸田レーシングで食事?編〜
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ASMエンジンリフレッシュ第1号として入庫した、走行12万kmのF22Cエンジンを分解しました。内部コンディションの違いにより交換項目や作業内容、つまり販売価格が異なりますが、ASMリフレッシュエンジン仕様は以下の通りで、純正部品にこだわりお客様のエンジンをお預かりして製作するのが特長です。
<基本仕様>
・F22C純正ピストン F22C鍛造ピストンは再使用できそうなコンディションだったため、ピストンスカート部にコーティングを施し再使用 ・エンジンブロックホーニング(磨いて掃除)オイル穴、水穴精密バリ取り、ブロック交換なし ・ホンダ純正 バルブスプリング ・ホンダ純正 新品ノーマルバルブ ・ホンダ純正 ノーマルカム(流用) ・ヘッド修正面研 ・ポート研磨 ・バルブガイド交換 ・各部精密バリ取り ・ヘッド チューニング ・燃焼室の容積合わせ磨き加工 ・クランクバランスの見直し ・オイル穴面取り ・TODA RACING オイルパン ・結晶塗装
分解して気になったのは、前側スラストメタルにあったダメージです。過酷な半クラッチ操作やクランクシャフトのバリ、異物混入など何らかの要因があったのかもしれません。新エンジンには耐久性を向上したスラストメタルを組み込みますので、傷つくにしても今後はここまで酷くならないと思います。新発売のASM Cluch Kit Assyは、純正クラッチと同等の踏力でミートポイントがつかみやすく、強化クラッチですが左足を負担から解消させると同時に、スラストメタルへの負担も減少できます。
ピストントップには、距離相応に多めのカーボンが付着しており、特に#2と#3のピストンが多めです。
インテークのバルブは、ガソリン洗浄されているせいか綺麗でした。エキゾーストバルブは、オイルかガソリンの成分か詳しくは調べていないのでわかりませんが、白い付着物が付いています。戸田レーシングさんはこの状態を見て『それなりに回して乗ってますね』と分析されていましたが、オーナー様そうなのですか?
ピストンリングの磨耗により、リングの合口が広くなっています。スポーツタイプのエンジン特性なので元々張力の高いリングではありませんが通り抜け量も多くなり、リングの任務も厳しい状態になっています。まさにオーバーホールするべき状態でした。本体のピストンは鍛造品なので全く問題なく再使用可能でした。さすがに贅沢なつくりのため、ピストンピン交換、サークリップ交換、スカート部にコーティングでピストン外径を多少アップしシリンダーとのクリアランス最適な狙い値に近づけます。
洗浄完了です。F3エンジンコンストラクター・戸田レーシングにとっては当たり前の日常風景だからサラッと報告が届きましたが、各部画像を拡大して見ると丁寧に処理されていることが分かります。この後ピストン・コンロッドのカラーチェック工程に移行します。
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F20C目標300HP仕様エンジン
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車検整備+駆動系リフレッシュが終了しました。走行距離がまだ少ない車両にも関わらず、外した純正ベアリングには大きな傷跡がありました。クラッチ関連メニューはとても効果的で、今まで当たり前だと考えていた多くの症状が解消して、滑らかさ作動感を体感していただけることでしょう。ASMディスタンスカラー装着後の歯当たり調整は『とてもうまくできた(阿部君)』ので、セカンダリーシャフトと合わせてアクセル操作に対する追従性も向上していました。SEVエンジンチューナーは松島貼りに変更したので、安心して下さい。
■ASM S2000リフレッシュ車検 823,489円 担当:松島さん
<内訳>
・車検整備関連 138,900円 ・デフ関連 110,838円 ・クラッチ関連 293,815円 ・セカンダリーシャフト関連 139,536円 ・SEV PREMIUM エンジンチューナー 140,400円 <税抜価格 130,000円/税額 10,400円>
この記事のURL https://autobacs-asm.com/blog/asm/index.php?mode=res_view&no=3426
スマートがASMの絶対ルール
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