ポルシェ 911(996、997)、ケイマン&ボクスター(986、987)の新型レールがかなりいい理由 その1〜4
すでにSR-11を装着されてるボクスターのお客様から今回レールが新しくなったということでレール交換の作業をさせていただきました。
レール交換前と交換後と、3つのポイントでかなりよくなりましたのでとても喜んでいただけたかと思います。
では具体的にどう変わるのか?そのあたりを目で見て比較しやすいよう写真にも撮ってみましたのでご参考いただけたらと思います。
その1 シートポジションが下がる
上の3つの写真をご覧いただいてのとおりです。左側がもともとのレールで右側のが今回新しく発売されたレールです。高さにして約2、3cmほどは違います。シートポジションでこれだけの高さ違ってくると運転席から見る景色はまさに別世界です。SRなどのリクライニングモデルでもともとの純正シートに対して少し低いかな?というぐらいなのでTS-GやRS-G装着ですと純正シートに比べてかなり低くなります。
その2 ドア側へのオフセットが軽減される
こちらも上の写真を2つ見ていただければよく分かるかと思います。左側がもともとのレールで右側が新しいレールです。ボクスターの場合ですと、今まではレカロに交換するとドア側へのオフセットがかなり激しかったんですが、それが10数mm軽減されます。
特に左ハンドルのマニュアル車の場合ですと以前のレールでしたらクラッチペダルを踏み込むときにかなり左足を右足方向に斜めに出さないといけないために、結果腰をひねりながらペダルを踏んだりペダルを踏み込むときにお尻が少し浮いたりしてしまってたかと思います。今回のレールはそのオフセット量を最小に抑えてますので(純正シート比で10mm前後ドア側へオフセットぐらいかと思います)ペダルのとシートと配置についてもかなりよくなってます。
その3 スライドレールがスムーズになる
こちらは写真では分からないので文だけでですが、スライドのスムーズさはまったく別物になります。以前のタイプはどうしても材質などもあるんですが、締め付け時にレールに歪みが発生しやすく、それによってスライドが渋くなるといったことがありました。場合によっては腹筋にかなりの力を要するほどに。それが新しいレールですとかなりスムーズに、ストレスなくまさに滑るようにスライドします。
以上3つ、写真も掲載しましたのでその違いがよく分かるかと思います。すでにレカロを装着されてる方でしたら上気3つの点でご不満があるようでしたら新しいレールへの交換をお薦めいたしますよ。こちらのレールは全国のレカロシートを専門に扱う正規代理店ならどこでも購入できますのでぜひ最寄りのお店にお問い合わせいただければと思います。
番外編 その4
これは一般のユーザさんにはあまり関係ないところなんですが、レールをフロアに固定する際に今までは少し特殊な形状の純正ボルトでとめないといけなかったんです。で、そこには工具がかなり入りづらくてボルト1本とめるのにかなりたいへんだった記憶って販売店さん側にはあるんじゃあないでしょうか?
今回のレールではフロアへとめるボルトも純正を使わずに付属のものを使うようになってますので少し作業性はアップしてますよ。工具が入りづらいのは相変わらずですが14mmのスパナメガネのコンビネーションレンチがあれば大丈夫です。
今回はボクスターですが、911(996、997)のレールも実はボクスターとまったく同構造のものでして、すでに911(おもに996ですね)でレカロを装着されてる方は上に書いてある3つの症状思い当たるんじゃあないでしょうか?
どれか、もしくは全部当てはまるようでしたらWEBのマッチング情報ではケイマンと記載されてますがこのレール、使えますのでぜひ交換してみてくださいね。
|