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横浜市中区、楽しい自動車生活を創り出すお店<ASM>をプロデュースしています。S2000・RECAROを切り口に、色々な話題をお届けします。
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富士スピードウェイでのシェイクダウンで1分50秒前半を刻み続けましたが、当初から分かっていたEPS(電動パワステ)不調とは別に、加藤寛規選手から『荷重移動のために軽くブレーキを踏んでいるのにカックンと効いてしまって姿勢が乱れるから、2段階ぐらい効かない摩材にして欲しい』とリクエストされました。
ブレーキローター径・キャリパーピストン系・パッド&摩材(ZONE 10F)など全ての要素は同じだから、『今まで使用していたASM AP RACINGブレーキキットは熱害でピストンの動きが悪化していたのかも?』とさえ考えましたが、AP RACING CP6600キャリパーのボディ材質はGr.AやS-GT500等で使用されていた鋳造キャリパーと同じマテリアル(キャストアルミ合金)・製法・製造工程で製造された製品だから、温度管理も万全だった2019年当時のASMチームのブレーキ使用状況を考えると腑に落ちません。

田中ミノルさんに摩材選択について相談したところ、『AP RACINGなら、しかも加藤寛規選手を含めたASMチームの温度管理なら、熱害に因るブレーキタッチ変化はあり得ない。それだけ要素が同じなら新旧ブレーキローターのスリットは同じですか?』と的確に着目すべき点を指摘いただきました。すっかり忘れていましたが、2008年当時NICO RACING担当者さんから『Jフックは初期がマイルドに、カーブドは初期が強めに効くから、ドライバーの好みでチーム毎に使い分けたりします』と聞いたことを思い出しました。『スリット形状の違いに因る効き調整が目的だから、2段階効かない摩材に落としましょう』と、これも加藤寛規選手の要望を一発正解です。

■ZONE 10F → 05K
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