横浜市中区、楽しい自動車生活を創り出すお店<ASM>をプロデュースしています。S2000・RECAROを切り口に、色々な話題をお届けします。
予定より2ヶ月遅れで、ASM S2000 1号車をサクシードスポーツに搬入しました。 目的は今シーズンから使用する新リヤウィングを装着するためのボディ加工とステー製作です。今まではボディ直結のアルミハニカム入りCFRP製ウィングステーBOXを使用していましたが、今回は細かく角度調整できる8mm厚アルミウィングステーに変更するので、その装着方法と装着位置のボディ加工を検討します。レーシングカーでの事例を提示しつつ、車体条件・作業時間・製作コスト・重量など様々な要素を考慮したボディ加工とステー製作を依頼しました。 理想的な取付方法やウィング単体で1.3Kg軽量化と取付部の加工と差引して5kg以内の重量増を希望たところ、市川さんはASMと長い付き合いで予算感まで把握してくださっているから『言うのは簡単や・・・』と表情が険しかったです。全ての要望を満たす必要はないので、市川さん流を第一優先にお願いします。 この記事のURL https://autobacs-asm.com/blog/asm/index.php?mode=res_view&no=4293
20年の挑戦
2022/06/15(Wed) 17:04:43
S2000筑波NA最速をかけたGOODRIDE presents Attack Tsukuba 2019 当日の天候は晴、気温7.7℃ 路温 8.5℃ 湿度58% 気圧1,012.2hPa、NA2.4Lエンジン・シーケンシャルミッション・ADVAN A050GS NEWタイヤ、完全イコールコンディションの中NA最速を争うS2000 3台で計測2周のスーパーラップを行い、筑波サーキット56秒台に1番乗りした、ASM S2000 1号車の最終戦です。 Attack Tsukuba 2019の後、半年かけて18.5kg軽量化(1,004.5kg ⇒ 986kg)して、本田技研工業株式会社 S2000開発チーム主催S2000 20th Festival でのラストランを最後に、1号車はASM店内保管していました。 3年前のあの時、『今更どうして?』と言われながら最後までチューニングを止めなかったのは、史上初のNAチューニングカー1分切りしたREVSPEED筑波スーパーバトル2003から20年目となる2022-2023年タイムアタックシーズンに、ASM S2000 1号車でもう一度筑波をタイムアタックする予感がしていたのかもしれません。 パワー関連では、現在すでに戸田レーシングさんでO/H・仕様変更に着手しています。『もっと軽く、もっと低く』をテーマに車両製作した2016年、2004年から12年使い続けたドライサンプを外してウェットサンプに戻しつつオイルパンスペーサー・電動ウォーターポンプ・小型オルタネーターを新採用して、エンジン出力だけではなく軽量化を含めたエンジンデザインに変更して速さを手に入れました。 2022年仕様では、タイムアタック車両としてはデメリットと言えるエンジン先端部が0.64kg重量増するフルーダンパーを採用しますが、オルタネータープーリーを新規製作してプーリー比を調整してオルタネーター回転数を適正化し、エンジン振動の低減をしてパワーロスを低減します。 ■Fluidampr Crank pulley 112,750円 <税抜価格 102,500円> トラクション関連では、ASM S2000 R/T号と大湯都史樹選手S2000 二郎君の2台体制で開発したアライメント補正パーツ•スーパーナウ社製ASMタイロッドエンド・コントロールアームセットを使用します。高品質で安心・安全のミネベアミツミ(NMB)製ピロボールを採用し、下回りに使用するアルミパーツだからコストではなく当然耐久性を考慮して、硬質アルマイト仕上げを採用した製品です。ASMコントロールアームセットについては、サブフレームへの取付部を偏芯プレートにして固定式に変更しつつ、S2000専用のメリットを活かして角度固定式のベースモデルからスペーサー位置変更によるアーム角度調整式に変更していることも大きな違いです。アライメントをよりシビアに調整・機能させるためのASM強化プレートカムも使用します。 ■ASM タイロッドエンド 53,900円 <税抜価格 49,000円> ■ASM トーコントロールアームセット 93,500円 <税抜価格 85,000円> ■ASM 強化プレートカム(Front) 3,960円 <税抜価格 3,600円> ■ASM 強化プレートカム(Rear) 3,960円 <税抜価格 3,600円> ASMボールジョイント企画のために新規製作したボールジョイント部は量産部品製造工場らしい完成度の高さで、ブーツをS2000純正形状にしているのでグリス容量を確保できる上に純正部品を使用できるから、ユーザーにとっては購入後のメンテナンス性に安心感があるでしょう。キャンバージョイント部をアルミ製にすると柔らかいから切削時間が短い=加工コストが安くバネ下軽量化になりますが、サスペンション関連だからこそ価格・スペックより安心・安全・信頼性を優先して、切削時間がかかる=加工コストが高くアルミ製より重い炭素鋼(S45C)製をあえて採用しました。 ■ASM ボールジョイント(Front) 検討中 ■ASM ボールジョイント(Rear) 検討中 エアロダイナミクス関連では、2006年に製作したリヤウィングをトップカテゴリーレースで実績があるアップデートした新世代ウィングに交換します。リヤオーバーハング部の高い位置にあるウィング本体を1kg以上軽量化できますが、直接ボディから生えているステーBOXの新規製作と取付部の改造または新規製作が必要なので、トータル重量は変わらないかもしれません。7月サクシードスポーツ市川さんに委ねます。 この記事のURL https://autobacs-asm.com/blog/asm/index.php?mode=res_view&no=4268
ノバエンジニアリング社を訪問して、2014年1月以来 8年ぶりにHewland SGTのオーバーホールを依頼しました。前回作業では2005年から10シーズン鈴鹿サーキット・富士スピードウェイ等を走り込んでいたにも関わらず各部ベアリングに問題は見られなかったため交換しなかったので、今回は以下の3点を依頼しています。 (1)通常オーバーホール+パッキン・シールの見直しによるオイル漏れ対策 (2)全ベアリング交換 (3)AP2プロペラシャフト装着のためミッションフランジ製作検討 (1)は通常オーバーホールだから問題ないとして、(2)は地政学的問題に伴って実際に部品供給が滞っており、(3)はHewland社にベース素材があるかないかを確認した上で(2)と同様にベース素材が手に入るかどうかが問題です。2018年から2シーズン使用した特注カーボン製ミッションステー が継続使用できない状態なのでリジットマウントではない方法で金属製ミッションステーを製作することを検討しており、ASM S2000 1号車にダミーエンジンとHewland SGTを搭載した状態でサクシードスポーツに持ち込む日程まで考慮して、オーバーホール内容と仕様を決めないといけません。 この記事のURL https://autobacs-asm.com/blog/asm/index.php?mode=res_view&no=4261
筑波S2000 NA最速をかけて走ったAttack Tsukuba 2019 で56.875秒を記録した後、『今更どうして?』と言われつつ18.5kg軽量化(1,004.5kg ⇒ 986kg)してS2000 20th Festival でのラストランに臨み、その後現在まで店内保存してきた1号車からT/Aエンジンを降ろして戸田レーシングさんに送り、点検・通常オーバーホールと最新仕様へのアップデートをします。ASM S2000 R/T号に採用して効果的だったFluidampr Crank pulleyの採用を前提にしたダイナミックバランス調整を依頼しました。 1号車のT/Aエンジンはエンジンマウントがリジットなので、バランス率の低下と共振点がどこに出るかを慎重に見極めながらクランクウェイトを軽量化しています。特注クランクシャフト・特注フライホイール・ZFレーシングクラッチ・フルーダンパーなど全て個々にはバランス取りされている製品ですが、使用部品を組み合わせてからバランス調整することで本来の性能を100%引き出します。 この記事のURL https://autobacs-asm.com/blog/asm/index.php?mode=res_view&no=4247
2022年度最初の日・4/1(金)にSEV若林会長がご来店になり、体感シートを試座して取扱店限定の幅広フルバケットシート愛車GRヤリスにRECARO POLE POSITION N.G. (FIA)を装着 してくださいました。その時SEVの効果がどんどん分かりやすくなっている理由を質問していると、「最近発売開始した2アイテムがすごく良くてね。『どうして今までこんな単純なことが分からなかったんだろう』と不思議なんだ。この2個と次に考えている1個を中心にして必要な物を追加してもらうと良いよ」と楽しそうにお話されていたので、SEV森田専務に相談してASM S2000にも装着します。 ■SEV ボディオンS 39,600円/個 ■SEV ラジエター BY 30,800円/個VIDEO 最新アイテムの効果を日本トップドライバーの語彙力で表現すると、「SEVヤバい!!」 ・・・知ってました・・・。 この記事のURL https://autobacs-asm.com/blog/asm/index.php?mode=res_view&no=4243
現在開催中のASMメンテナンスキャンペーン向けオイルと一緒に、2022-2023タイムアタックシーズンに向けて注文していた油脂類を田中ミノル社長が自らお届けくださいました。ASM Blog Seach窓に「#セットアップ」と入力すると過去データを見ることができますが、ASM S2000 タイムアタック号が使用する油脂類はお客様に販売しているものと共通です。レースやタイムアタックで良い製品が街乗りで良いとは限りませんが本当に良い製品はサーキットでも街乗りでも効果的、これが20年前から変わらないポリシーです。 ◇ ASM S2000 1号車 0'56.875 (Attack Tsukuba 2019) ◇ ASM S2000 Real Tuning 1'01.855 (Attack Tsukuba 2022) <オイル=共通> BILLION OILS 10W-40(エンジン) BILLION OILS MT520(ミッション) BILLION OILS FR-780(デフ) ZONE ZF-031(ブレーキ&クラッチ) <ブレーキパッド=共通> ZONE 10F 年末ぐらいから興味があったMT-520 Competition modelについて目的と効果を色々伺いました。これは86/BRZレースでクラッチを踏まない「スーパーシフト」時のスムーズな操作感と、真夏の富士で40LAPしても知るとフィールが変わらない耐久性の両立を目指した製品です。お薦めとしてはMT-520 Competition modelに交換後1,000-3,000km走行したら再度オイル交換し、シンクロが削れた鉄粉がない状態になったら魅力を100%体感できるそうです。耐久性は従来品と同等ですが本領発揮100%の状態が良過ぎるので、『5,000kmぐらい走行したら徐々に鉄粉が混じってフィーリングの落差が大きいから、オイル交換したくて仕方なくなりますよ(笑)』と心配?していました。 ZONEブレーキパッドが企画段階でHYPERCOスプリングの正規輸入も始まっていなかった2007年以来、ASM筑波最速プロジェクト で速さを支えてくださっているミノルさんの自信と熱量を見ていると、最初のひと手間をかけて鉄粉を抜いた後のMT-520 Competition modelのシフトフィールの良さは間違いありません。 ■BILLION OILS MT-520 Competition model 12,100円/2L <お薦めする人> ◎ サーキットタイムアタッカー ◎ 2ペダルではなくMTにこだわり、手のひらでシフトフィールを楽しむ人 〇 オープンスポーツS2000を時々箱根で楽しむ人 <お薦めしない人> × 1万q走るまで絶対にミッションオイルを交換したくない人 この記事のURL https://autobacs-asm.com/blog/asm/index.php?mode=res_view&no=4242
日本最大のチューニングカータイムアタックイベント・Attack Tsukuba 2022 に参加しました。 【セットアップシート】 Attack Tsukuba 2022 <2022/02/19> <アライメント> <デフ> ASM DREXLER LSD 標準ランプ角 ON:50°/OFF:40° <ダンパー> ASM ZFダンパー3WAY Fr. Rebound +135° Fr. Bump Hi +2 Fr. Bump Low 全閉-7ノッチ Rr. Rebound +90° Rr. Bump Hi +3 Rr. Bump Low 全閉-7ノッチ <スプリング> HYPERCO(パーチェ前後共1個ずつ使用) 前:レート=1,300ポンド(23.2kgf/mm)レングス=6インチ(152.4mm) 後:レート=1,400ポンド(25.0kgf/mm)レングス=6インチ(152.4mm) プリ2ターン イケヤフォーミュラ調整式アーム(前後) アンチダイブなし ロールセンター12+4 <スタビライザー> 前:ホンダ純正Type-S 後:ホンダ純正AP1-100 <車高> ジャッキアップポイント計測値 (左前)100mm (右前)96mm (左後)108mm (右後)104mm (触媒)94mm <コーナーウェイト> ダミーホイール GAS 1/4 ◇ Dr. OUT 1,131.0s (左前)301.0kg (右前)279.5kg (左後)262.5kg (右後)288.0kg ◇ Dr. ON 1,189.0s (左前)303.0kg (右前)300.5kg (左後)276.0kg (右後)309.5kg <ブレーキパッド> dbaブレーキローター・純正ブレーキキャリパー 前:ZONE 10F TT仕様 後:ZONE 10F <ファイナルギヤ> 4.1/ミッションファイナル=AP1 <オイル> (エンジン)BILLION OILS 10W-40 (ミッション)BILLION OILS MT520 (デフ)BILLION OILS FR-780 * TRUSTデフカバー (ブレーキフルード)ZONE ZF-031 (クラッチフルード)ZONE ZF-031 <タイヤ> ADVAN A052 255/40-17 <ホイール> ADVAN RS2 17インチ 9J+52 ASM S2000 Real Tuning号のタイムアタックは2004年以来18年目となる加藤寛規選手にもちろんお任せし、2022年 TEAM Red Bull MUGEN Honda NSX-GT 16号車・大湯都史樹選手のマイカーS2000・二郎君のセットアップとサーキットメンテナンスサポートと合わせてASMが2台体制で行います。本来は1台にかかりきりにならないといけない2人のメカニックが分散したので、2台体制はかなり無理がありました。 車高が低くて良いなら、マフラーの近接排気騒音値がオーバーしても良いなら、カナード等突起物を使用できるなら、フェンダーアーチからタイヤが突出して良いならセットアップの自由度が広がって速くなるのは当然ですが、ASMが担当した2台はナンバー付きで公道走行可能な保安基準適合車だから保安基準を順守して車両製作し、今シーズンの目標タイムをクリアしています。 ■Attack Tsukuba 2022 ◇ ASM S2000 R/T ・保安基準適合車 ・ノーマルエンジン ・GTウィングなし ・ラジアルタイヤ ・ASMカーボンパーツによる軽量化 <SL2 14:00〜> 晴/ドライ 気温8.7℃ 路温 13.2℃ 湿度58% 気圧1,019.7hPa ドライバー:加藤寛規選手 ADVAN A052 255/40-17<USED> ラジアルタイヤ 公式タイム:1'01.855 (Sec.1 25.380 Sec.2 25.475 Sec.3 11.000 169.465km/h) ◇ マイカーS2000=二郎君 ・保安基準適合車 ・TODA RACING 2350仕様コンプリートエンジン ・HALTECH ECU(G.T WORKS GENROM 2350仕様 + ASM SPL.データ) ・GTウィングあり ・Sタイヤ <SL1 9:00〜> 晴/ドライ 気温1.8℃ 路温 5.7℃ 湿度68% 気圧1,025.9hPa ドライバー:大湯都史樹選手 DL DIREZZA 03G(M5コンパウンド)255/40-17<NEW> Sタイヤ 公式タイム:1'00.758 (Sec.1 24.976 Sec.2 25.049 Sec.3 10.733 172.772km/h) エンジニア兼メカニック:阿部(ASM) チーフメカニック:坂上(ASM) メカニック:藤井(ASM) 総合プロデュース:金山VIDEO Attackを主宰されているREADY GO NEXT青木様、協賛いただいたメーカー各社様、加藤寛規選手、大湯都史樹選手とサポートチームの皆様、そして重整備の作業待ち・作業予定先送り等でご迷惑をおかけした多くのお客様には感謝の気持ちしかありません。ありがとうございました。 この記事のURL https://autobacs-asm.com/blog/asm/index.php?mode=res_view&no=4226
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